この仕事を始めて13年目に入りますが、
これまで全くの独学、我流でやってきました。
よく聞かれることがあって、
『何でこの仕事をしようと思ったんですか?』
『何で木のアクセサリーを作るようになったんですか?』
と、このように動機やきっかけを尋ねられます。
木のアクセサリーを作るようになったきっかけは
当時の趣味だった釣りに使う、
木製ルアーを作った事がきっかけですね。
ルアーと一口に言っても、それはもう沢山の種類があるわけですが、
主に作っていたのは“トップウォータープラグ”という種類で、
更にその中で、幾つかのタイプに分かれます。
興味の無い人にはどうでもいい話ですが、当時作ったルアーの画像と共に解説を。
タイプ:ペンシルベイト
水面を滑るように泳がせて使うルアーです。
ボディにはイニシャル入り。
(釣り仲間のイニシャル入れて、プレゼントしたりしていました。)
タイプ:ミノーペンシル
水面に着水後、ボディ後ろの3分の2が沈み、
頭部分だけ水面に出し、直立姿勢で水面に浮く設計です。
引っ張った時に、頭をチョンチョンッとノックして泳がせます。
これも、木製なんですよ。
アルミ箔にウロコ模様を付け、それをボディに巻いています。
かなりリアルな魚の表現が出来ます。
カラーはウグイって魚に似せています。
タイプ:ポッパー
先端(口)の部分の凹んだ部分(カップ)で水を抱えて掻いて
カポンッ!カポンッ!、と音を鳴らしながら泳ぎます。
同時に、首を左右に振って泳ぐように動かすと、
より効果的ですが、要上級テクニックです。
素材はヒノキ。
木目が見えるように、塗装は敢てクリアー仕上げにしてました。
裏面を見たら、1998・7と入れています。
もう15年も昔って事になりますね・・・・。
ちなみに、このルアーのリアフックの羽根も全て手作り。
フライフィッシングもやってたので、
毛バリも市販の物は使わずに、全て自分で作っていました。
(あの頃が懐かしい:笑)
ここに掲載したルアーは最低でも1匹以上は釣果実績のあるやつです。
この当時からそうですが、
コレは魚を数多く釣ることに目的を置いたルアーではありません。
バランス、動き、釣果実績・・・等は二の次で、まずはビジュアル(笑)
それでいて、自分で作ったオリジナルで釣る1匹。
そこに価値があります。
あ、釣りとルアーの方向に話が逸れましたが、
この技法と全く同じで魚形のペンダントやイヤリングを作ってみたのが原点です。
今思えば、よくあんなん買ってくれたなぁ・・・と
恥ずかしくなるような物ばっかりで、
自分が『これはアクセサリー』だと勝手に思っていただけなのかもしれません(笑)
けど、それでも
とっくの昔に全部売れて無くなってるって事は、
人の好みは千差万別、
コレは良くて・コレはダメっていう基準は無いって事ですよね。
特にアクセサリーの類は。
ルアーとアクセサリーとでは全く別物ですが、
要は少しの遊び心が必要だと思います。
今改めて思うと、物作りの精神というか、
価値観は今も変わってないなぁ~と思いました。
この記事へのコメント
フジッコ
久しぶりに釣りにいきたいなっ!
yamaちゃん
おお~、まだ持っててくれてるんやね。
こっちも昨日、タックルボックスの中から
引っ張り出して写真撮ったわ(笑)
めちゃ懐かしいやろ~[E:happy01]
ちょうど、これからトップに最適なシーズンやね。
もう、ずっ~と長い間、本気の釣りはしてないので
またいつか行きたいな!